RADIOHEADの新譜「A Moon Shaped Pool」の感想・レビュー
2016/06/28
A Moon Shaped Pool(ア・ムーン・シェイプト・プール)の感想・レビュー
通算9作目となるRADIOHEADの新譜、A Moon Shaped Poolの簡単な感想・レビューを今更ながら書きます。
今作は、過去にライブなどで発表した曲が殆どであり、「Hail to the Thief」前後の頃に作られた曲が多いようですね。「5. Ful Stop」の雰囲気もまさにそんな感じがしますね。
全体の雰囲気は、ゆったりとしたアンビエントサウンドで、特にストリングス、ピアノ、アコースティックギターが、印象的なアルバムです。前作の「THE KING OF LIMBS」よりも聴きなじみやすく結構好きなアルバムになりました。
曲の感想・レビュー
1. Burn The Witch
アルバムの中ではベスト2です。ストリングスを全面に出した曲、短いストリングスが繰り返されるのが印象的、壮大な雰囲気は1曲目らしい。
2. Daydreaming
アルバムの中ではベスト1です。美しいピアノの旋律とシンセサイザー、ヘッドフォンで聴いていると夢の中へ入っていきそうな曲。
美しく聴きやすい曲ではありますが、歌詞は離婚した妻への思いを歌っていることもあって、不安な印象も感じます。特に後半の逆再生の部分は、独特な不気味さもあります。
3. Decks Dark
メロディーはまさにRADIOHEADといった感じ、聴いていて心地よい。
4. Desert Island Disk
アコースティックギターとストリングスが美しい曲。
5. Ful Stop
アルバムの中ではベスト3です。「Jigsaw Falling Into Place」の様な緊張感があり、「Hail to the Thief」に収録されてそうな曲の展開。
6. Glass Eyes
美しいピアノの音色となめらかなストリングスにトム・ヨークの物悲しいボーカル、聴いていると落ち込みそうです(笑)
7. Identikit
ライブでも人気のある曲。曲の中盤からの盛り上がりから後半のジョニー・グリーンウッドの緊張感のあるギターが良い。
8. The Numbers
暖かい雰囲気のアコースティックギターとピアノで始まり、後半のストリングスでドラマティックに盛り上がる。
9. Present Tense
イントロからのギターのアルペジオが良い。メロディックで聴き馴染みやすい曲。
10. Tinker Tailor Soldier Sailor Rich Man Poor Man Beggar Man Thief
ゆったりとしたシンセサウンド。ライブではなく、家でゆっくり聴きたい。
11. True Love Waits
ファンの中でも人気があった曲。アコースティックギターでの演奏も良かったですが、ピアノアレンジも良いですね。サマソニで聴ければ感動ですね!
最後に
Radioheadならではの独特なコード進行で不安定さがありながらも、美しく感じるメロディーといった所に魅力や深みを感じるのでしょうか。個人的には1曲目から3曲目までの流れが良かったですね。
どちらかと言うと、2ndや3rdのような、ロックなバンドテイストがあるアルバムが好きですが、今回のアルバムはそんな私でも聴き馴染みやすく心地よいアルバムでした。
今年は何と言ってもサマソニ出演ですが、サマソニで観るのが13年振りなので、どんなライブパフォーマンスをしてくれるか楽しみです!最近のワールドツアーでは過去の名曲「Creep」や「No Surprises」を披露しているらしいので、その辺りも非常に楽しみです!2003年の時みたいに東京だけ「Creep」披露するなんて事はないようにお願いします(笑)